ワインよもやま話

もう誰も把握できない葡萄達

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最近リリース二本。左ブルガリアのタミャンカ、右スペインのティント・ベラスコ。

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数年前までなら誰も判らなかった葡萄品種。だが別にこれからカベルネやシャルドネの様にメジャーになる期待の新星かと問えばNO、だがその隠れたワインが美味しかったから入荷してみたが売る立場になってみるとこれが大変。

まず味以外で品種のバックボーンを調べるためメジャーなヒュージョンソン「ポケットワインガイド」英語が読めない人に世界のワインを知るには大変有益な本、国ごとにメジャーな作り手・品種が載っているスタイルで今回の様なマイナー品種はこの本に知名度不足で載ってない。因みに500pのうちフランスは120p日本は半ページ、あくまでもこのイギリス人にとってはこれくらい。

ポケットワインガイドで判らないときはジャンシス・ロビンソン「ワイン用葡萄ガイド」こちらは葡萄品種のみでこれに載っていないと日本語での情報集が相当厳しくなる最後の関門。そしてタミャンカ(Tamianka)と引いてみるとこれがない、英語でグーグルかなと思った所で一つ上のタミオアサ・ロマネヤスカ(Tamioasa・Romaneasca)に目をやると

ブルガリアでも栽培され、Tamiankaタミャンカと呼ばれている。ドイツではweihruchtraubeヴァイラウフトェラウベとして知られている。       ージャンシス・ロビンソン「ワイン用葡萄ガイド」より

専門書故不親切、ブルガリア語タミャンカでだめ隣国ルーマニアで辛うじて頭文字が一緒なので目に入った幸運。これがドイツだったらきっと判らない。

なおティント・ベラスコはどっちの本でも全く載っていない。こうなるとアピールポイントが味一本になるのでもっとちゃんと飲んでおけばと後悔しながらネットを探す。

 

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